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インプレッサWRXSTI(GDB)

インプレッサWRX STI(GDB)の丸目(アプライドモデルAB型)とはどんな車か?

8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)のモリヤマです。今回は8&B HMRにて最近扱う機会の増えたインプレッサWRX STIとはどういう車かを紹介していきたいと思います。私も以前インプレッサWRX STIのGDB-A型の丸目モデルに乗っていたので、丸目インプレッサには思入れが強いです。GDBとは、インプレッサWRX STIのGC型からフルモデルチェンジした2000年から2007年のモデルで、アプライドA型からG型までの7つのアプライドモデルがあります。その中で特徴的なフロントフェイスごとに丸目/涙目/鷹目と分けられます。今回は丸目と呼ばれるA型/B型の紹介をしていきます。また中古購入の際に気を付けておきたいポイントや今の相場などもあわせて紹介していきます。

インプレッサWRX STIとは

インプレッサWRX STIはスバルが販売する4ドアセダン/ハッチバックモデルのスポーツグレードで、他社ではFF/FRの多いスポーツグレードの中では珍しい4WDのスポーツカーです。元々は主力車種であったレオーネの後継車種として1992年11月にデビュー。当時レガシィが参加していたWRC(世界ラリー選手権)グループAにおいて、コンパクトボディに上位車種のハイパワーエンジンを搭載してマシンの性能を高めるという方法を他メーカーが採用しており、その流行に乗る形で上位車種であるレガシィRSのEJ20Gターボエンジンが搭載された初代WRXがレガシィに代わってWRCに参加することになりました。その後改良を重ねバージョンⅥまでマイナーチェンジを行い、EJ20エンジンは出力を240hpから280hp、エクステリアもバージョンⅤからはWRカータイプの大型リアウイングが装着されるようになり、スポーツカー好きやモータースポーツを観戦している人々に馴染みのあるスバルらしい姿になりました。また98年にはWRCでのマニュファクチャラーズタイトル獲得を記念してインプレッサ22B STIバージョンが発売されました。この限定モデルは2ドアクーペモデルのTYPE-RをベースにWRカーの外見を再現し、エンジンを2.2リッター化した特別なモデルでした。この他にもオンロード性能を追求したS201など現在まで続くSTIのコンプリートカーが発売されるなど、スバルのスポーツカーの礎を築いたといっても過言ではない一台です。

インプレッサWRX STI GD型

インプレッサWRXSTI(GDB)2000年8月にインプレッサWRX STIはフルモデルチェンジされ、GC型から大幅な改良が施されました。型式をGD型と改め、5ナンバーサイズのGC型からボディサイズは3ナンバーサイズとなりました。合わせてホイールは17インチに大経化、更にブレンボ社製4ポッドブレーキキャリパーが採用されました。エンジンはタービンローターとコンプレッサーホイールを大型化し、インタークーラーも大容量化されエンジン出力は280hpながらもトルクは38kg-mと先代モデルの36kg-mを超える数値です。トランスミッションもランエボなどのライバル車に先駆けて6速MTを搭載。サスペンションは前後ストラットでアルミ鍛造ロアアームなどでバネ下重量を軽量化しました。このようにGC型に比べて車体が大型になり、出力も向上しながらも重量増加を最小限に抑えた次世代のスポーツカーとしてデビューしました。

エクステリアインプレッサWRXSTI(GDB)リミテッド

エクステリアで大きく変わった点として挙げられるのはフロントマスクの変更です。丸形のヘッドライトを採用したGD型の中でも「丸目」と呼ばれるモデルで、このデザインはポルシェ911のようなスタイリッシュな外見を目指して採用されましたが、諸般の事情により理想を追求する事ができず、仕上がったフロントマスクには不評が集まりました。またボディはGC型に比べ前後トレッドが15ミリ大きくなったことにより、ブリスターフェンダーを備えた3ナンバーサイズの幅1730ミリとなりました。ホイールサイズも17インチとなり、タイヤサイズは225/45/R17にサイズアップしています。ボディカラーはWRブルー・マイカ/ミッドナイトブラック・マイカ/ピュアホワイト/プレミアムシルバー・メタリックの4色です。

インテリアインプレッサWRXSTI(GDB)リミテッド内装

インテリアはブラックを基調にイメージカラーのブルーの専用シートを装備します。サポート部が大きくホールド性の高いバケットシートにSTIのロゴがスポーティー感を演出します。またブラックにイエローの指針で視認性の良い3連コンビメーターは中央にタコメーターを配置。標準で任意の回転数に設定できるREVインジケーターが内蔵されています。ステアリングは専用のMOMO製ステアリングを装備。オプションでSTI Genomeの3連メーター(ブースト計/油圧計/油温計)の設定もありました。

シャシー

シャシーには開発当時のトレンドであった衝突安全ボディーを積極的に取り入れた新環状力骨構造を採用し、フロントサブフレームの追加や構造の見直しにより重量増加を最小限に抑えながら曲げ、捩じり剛性を約2倍に向上しています。STIでは更に剛性の強化のためストラットボックスやクロスメンバー部にも補強が追加されました。

サスペンション

サスペンションは高剛性の倒立式ストラットサスペンションを装着。リアサスペンションはロールセンターを高く設定することでコーナリング時の追従性、応答性を高めています。またリアクロスメンバーなどにメタルブッシュを採用することで剛性を高め、ハンドリングを向上させています。GC型に比べて車体が大きくはなっていますが、軽快なハンドリングは健在で、WRX STIでの剛性強化の成果は大きいと思います。

エンジンインプレッサWRXSTI(GDB)エンジン

搭載されるエンジンはWRXなどと同じEJ20ですが内部や補機類をSTI専用部品で構成し、最高出力280hp、トルク38kg-mとGC型に比べて大きく向上しています。新たにAVCS(アクティブバルブコントロールシステム)が採用され吸気効率を改善し、ターボチャージャーもタービンローターとコンプレッサーホイールの大型化により出力を高め、合わせてインタークーラーの大容量化も行われました。またバルブ調整機構をインナーシム式からシムレスバルブリフター式に変更することにより、慣性重量を減らしてレスポンスアップもしています。実際に運転してみると、最大トルクは上がっていますが、やはりGC型に比べて車体が重いことや、タービン容量を大きくしたこともありブーストが立ち上がるまでのトルク感はあまり感じられません。なので街乗りレベルでは少し物足りない感じはします。ですが、ワインディングや高速走行などブーストを効かせて走らせるとパンチのある加速力を見せてくれます。近年のスポーツカーに見られる低速からのフラットな加速特性ではありませんが、そのピーキーさがこのAB型の魅力の一つだと思います。

トランスミッション

インプレッサWRXSTI(GDB)リミテッド内装

トランスミッションは6速クロスレシオミッションが搭載されています。GC型において「ガラスのミッション」と揶揄されたトランスミッションは一新され6速化、ギアの歯幅を厚くして耐久性を高めています。GC型からのウィークポイントを徹底して対策したこともあり、トランスミッション自体のトラブルはほとんどありません。純正でもかなりショートストロークなシフトは素早い操作が可能です。挙げるとすればシフトリンケージのブッシュが傷みやすく、シフトレバーの遊びが徐々に増えていきます。症状が進むとシフトブーツが擦れて穴が開くこともあるので、日常的にチェックしておきたいですね。

インプレッサWRX STI(GDB) アプライドB型

2001年9月にGD型の初めてのマイナーチェンジでGDBはアプライドBとなりました。ここでスバルのアプライドモデルについて説明しておきます。

アプライドモデルとは

スバル車には年次改良という年に一度生産車の改良を行います。これは他社でのマイナーチェンジと同じと考えてもらって問題ありません。各車両のコーションプレートにアプライドモデルの欄があり、型式の後のアルファベットがその車両のアプライドモデルを示すものになります。画像のコーションプレートはB型のものです。GDBではA~G型まで存在し、今回ご紹介している「丸目」と呼ばれるのはA~B型のGDBです。

 

アプライドBでの変更点

・ターボチャージャーのコンプレッサー側の軸受けがボールベアリング化
・インテークマニホールドの改良
・ピストンリングの改良によるエンジン回転フィールの向上
・フロントクロスメンバーの改良によりサスペンションの取り付け部の剛性の向上
・EBD付スーパースポーツABSの採用
・フロントグリルデザインを彫りの深いメッシュグリルにスバル・オーナメントへ変更

このように変更され、エンジンの最大トルクは38㎏-mから39.2kg-mまで高めら、クロスメンバーやABSの変更により走行性能も向上しました。

インプレッサWRX STI(GDB)の丸目モデルの限定車

GDBの丸目モデルでは4種の限定車が発売されました。

WRX STI Prodrive style

https://www.impreza-net.jp/top.html

2001年10月に発売となったインプレッサWRX STIのエアロチューンドモデルです。プロドライブは当時スバルのワークスチームとしてインプレッサの開発、オペレーションを担当していたレーシングチームで、WRカーの外見を再現したフロントバンパーと大型リアスポイラー、ルーフベンチレータの装着。インテリアもスポーツペダルや3連コンビメーターの配色も黒・黄から青・赤へ変更されています。

 

WRX STI typeRA spec C

https://kuruma-news.jp/

運転席、助手席エアバック/パワーウインドウの廃止、ガラスの肉薄化など徹底した軽量化を行い、ノーマルから90㎏軽くなったボディにルーフベンチレーター、16インチ仕様にはDCCD付トランスミッションが搭載されるなど、競技ベース車両として発売されました。そのため内装も簡素化され、トランクマットなども廃止されています。またクイックレシオステアリング(13:1)やサスペンションジオメトリの変更など競技用のチューニングが多く施されています。

WRX STI Limited

インプレッサWRXSTI(GDB)リミテッド

2002年5月にスバル4WD発売30周年を記念して発売されたWRX STI Limitedは大型リアスポイラーにフロントリップスポイラーを装着。専用ECUや吸排気効率の向上によりトルクは39.2kg-mにアップしています。更にリアデフをビスカス式から機械式LSDに変更され、走行性能を向上させています。

S202 STIバージョン

http://autoinfo.jp/

Limitedと同時発売された400台限定のSTIコンプリートカーです。WRX STI type RA spec Cをベースにオンロード性能を追求したモデルで、エンジン出力は320hp!リアデフに機械式LSDが搭載され、マフラーも軽量化のためにチタンマフラーを装着。リアルカーボン製GTウイングの装着など専用装備やチューニングが施されたスパルタンなモデルです。

インプレッサWRX STI(GDB) アプライドAB型の中古車相場

R2年5月時点で、10万キロを超え、修復歴ありの車両では60~80万と100万以下の車両があります。人気のカラーであるWRブルー・マイカの車両は5~10万ほど高くなるようです。8~10万キロ台では少し高くなり80万~100万。5~8万キロ台では100万を超える車両が増え、プロドライブスタイルやリミテッドなどの特別仕様車は走行距離、修復歴に関わらず100万~140万ほどになります。またS202は球数も少なく200万以上のプライスがついている車両もあります。全体的に球数が少なくなっており、走行距離も10万キロを超えて15万キロや20万キロという車両も多いです。中古予算としては程度や走行距離を考え10万キロほどの車両であれば約100万円、5万キロ~など走行距離の少ない車両を狙うのであれば120~140万円くらいを予算としておきましょう。また、走行距離、年式を考えてタイミングベルトやハブベアリングなどが交換時期を迎えている車両も多いので、交換履歴がない場合は10万~20万円程を整備費用としてプラスしていたほうが良いでしょう。

インプレッサWRX STI(GDB) アプライドAB型の中古車選びのポイント

発売から20年が経過しているGDBのA~B型では、10万キロを超えている車両も多いのでタイミングベルトの交換履歴があるかどうかチェックしたいですね。新車から一度も替えたことのない車両では、タイミングベルトが伸びている場合もあるので、走行距離に関わらず一度交換をおススメします。エクシーガ YA9  タイミングベルト 交換また経年劣化によるリアデフ周りのオイル漏れやラジエターのアッパータンク割れも定番症状です。インプレッサWRXSTI GDB ラジエターホース点検そして初期型GDBのPCD100フロントハブのテーパーベアリングはサーキットユーズで2~3万キロで寿命を迎える場合もあるので、そういった不具合もしっかりチェックされている車両を選びたいですね。インプレッサWRX STI GDB フロントハブベアリング交換

インプレッサWRX STI(GDB) アプライドAB型のまとめ

GDB-AB型は、丸目のフロントフェイスのが災いしてGDBの中では不人気なモデルではありますが、4WD+2Lターボエンジンの強烈な加速力はまだまだ色褪せません。特にAB型は後の涙目に装着されるツインスクロールターボよりタービン容量は大きく、ドッカンターボを味わえる最後のモデルです。国産1.6NAから乗り換えた際には、いよいよアクセル全開にしてEJ20を満喫するぞと意気込んだのも束の間、ブーストが立ち上がり加速が始まると驚き余ってアクセルをあっさり放してしまったのも記憶に新しいです。今では流行らないピーキーな乗り心地は、暴れ馬を乗りこなすような感覚を体験させてくれます。GDBはアプライドモデルを重ねるごとにそういった尖った性能を改善していった為、総合的には後期型に敵わない点もあります。しかし不人気のレッテルを貼られたこのフロントフェイスに愛着感じるのであれば、決して期待を裏切る車ではないと思います。

 

 


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